介護保険制度を利用した住宅改修

介護保険制度を利用した住宅改修

高齢者、要支援・要介護者のための住宅改修には、高齢者住宅改造費用の助成制度や介護保険制度を利用した住宅改修費用の助成制度がありますが、当社では、介護保険を利用した住宅改修に力を入れています。
制度の概要や支給される費用の限度額、支給要件等と費用の請求や支給方法等についてご紹介します。
要件さえ満たせば、利用者の方の負担を一定限度額まで減らすことができますので、お気軽にご相談ください。

1.住宅改修制度の概要

要支援・要介護認定を受けている介護保険被保険者(以下「被保険者」といいます)の介護のために、被保険者証に記載されている住所地の住宅の一部を改修した場合、その費用の一部について住宅改修費として保険給付を受けられる場合があります。

住宅改修費は、原則として住宅改修が完了した後に、被保険者が住宅改修事業者に費用を一旦全額支払い、その後必要書類を添付して区役所の窓口に申請することで支給を受けられます。この方式を「償還払い方式」といいます。

なお、仙台市では、上記の償還払い方式による住宅改修費の支給に加えて、被保険者は費用の1割を事業者に支払い、住宅改修費の受領に関する委任を利用者から受けた事業者が、区役所に9割分の請求を行い受領する制度も行っています。この方式を「受領委任払い方式」といいます。住宅改修費の支給限度額や支給要件は法令等により以下のように定められています。

2.支給限度額

1) 限度額は住宅改修費用20万円のうち18万円までです

介護保険制度における住宅改修費には、支給限度額(上限)が設けられています。支給の対象となる限度額は要介護状態区分(要支援および要介護1~5)にかかわらず、被保険者ひとりにつき20万円です。実際に被保険者に支給される住宅改修費は工事費の9割(残りの1割は本人負担)ですので、被保険者ひとりにつき、最高18万円が支給されることになります。ただし、以下の場合は既に住宅改修費として18万円まで支給されていても、再度支給される場合があります。

住宅改修費用総額と介護保険支給限度額・被保険者負担額の関係

【住宅改修費用】「ケースA」介護保険負担:18万円、被保険者負担:12万円 「ケースB」介護保険負担:18万円、被保険者負担:2万円 「ケースC」介護保険負担:9万円、被保険者負担:1万円
ケースA
20万円を超える改修工事を行った場合(例えば総額30万円)、介護保険の支給対象となる工事費用はあくまで20万円までですので、その9割、すなわち18万円が介護保険から支給され、残りの12万円は被保険者の負担となります。
ケースB
20万円ちょうどの改修工事を行った場合、18万円が介護保険から支給され、残りの2万円が被保険者の負担となります。
ケースC
20万円に満たない改修工事を行った場合(例えば総額10万円)、9万円が介護保険から支給され、残りの1万円が被保険者の負担となります。

2) 再度支給される場合

  • 1被保険者の要介護状態区分が著しく高くなった場合
  • 2初めて住宅改修費が支給された住宅改修の着工日とくらべて、要介護状態区分が3段階以上あがった場合
  • 3被保険者が転居した場合

3.支給要件

 住宅改修費の支給を受けるためには以下の要件をすべて満たす必要があります。

  • 1被保険者証に記載されている住所地にあり、実際に居住する住宅の改修であること。新築を除きます。自宅に限らず、家主の了解が得られれば、社宅や官舎、賃貸住宅でもかまいません。
  • 2初めて住宅改修費が支給された住宅改修の着工日とくらべて、要介護状態区分が3段階以上あがった場合
  • 3被保険者が転居した場合

4.住宅改修の目的と内容

 心身の機能が低下した高齢者の家庭内での安全を確保したり、介護者の負担を軽減するために行う住宅改修であり、給付の対象となるのは以下の改修です。

1手すりの取り付け
廊下、トイレ、浴室、玄関、玄関から道路までの通路(玄関アプローチ)などに、転倒防止や移動補助のために手すりを取り付ける工事です。便器を囲んで据え置くものなど、工事を伴わない床置きの手すりは給付の対象外になりますが、「福祉用具貸与」で利用できます。
2段差の解消
居室、廊下、トイレ、浴室、玄関などの各部屋間の段差や、玄関アプローチの段差を解消するために敷居を低くしたり、スロープを設置したり、浴室の床をかさ上げする工事です。
3滑りの防止、移動円滑化のための床材または通路面の材料の変更
居室を畳敷きから板張り、ビニール系床材に変更する・浴室の床を滑りにくいものに変更する・通路面を滑りにくくし舗装材に変更するなどの工事です。
4引き戸などへの扉の取り替え
開き戸を引き戸や折り戸、アコーディオンカーテンなどに取り替える工事です。扉全体の取り替えのほか、ドアノブの変更や戸車の設置も含みます。自動ドアに変更した場合、動力部分にかかる費用は給付の対象とはなりません。
5様式便器などへの便器の取り替え
和式便器から様式便器(暖房便座、洗浄機能付き便座も含む)へ取り替える工事です。
すでに様式便器の場合、暖房便座や洗浄機能付き便座に取り替えることことはできません。なお、据え置きの腰掛け便座は「福祉用具購入費の支給」で利用できます。
61.から5.の改修にともなって必要となる工事
  • ・手摺取り付けのための下地の補強
  • ・扉の取り替えに伴う壁や柱の改修
  • ・便器の取替えや浴室の段差解消に伴う給排水設備工事

5.償還払いによる住宅改修費の支給

介護保険制度における住宅改修費の支給を受けるためには、住宅改修が完了した後に被保険者が住宅改修業者に費用を一旦全額支払い、その後必要書類を添付して区役所の窓口に申請します。申請には以下の書類が必要となります。

1介護保険居宅介護(支援)住宅改修費支給申請書
申請書は当社にも用意してあります。また、区役所の介護保険窓口で配布されますし、仙台市のホームページの仙台市申請書・届出書のダウンロードサービスで入手することも可能です。
2工事費内訳書および領収書
「工事費内訳書」は、工事を行った箇所、内容および規模が明記されており、材料費・施工費・諸経費等を区分して記載したものが必要です。また、介護保険の住宅改修費の支給対象となる工事以外の改修工事を併せて行った場合には、支給対象部分の算出方法を必ず記載したものを添付する必要があります(領収書については、住宅改修費の支給対象とならない工事費用を含めたもので差し支えありません)。
3住宅改修の必要性を記載した書面(理由書)
理由書は、被保険者の心身の状況を把握しているケアマネージャー等が記載したものが必要となります。
4住宅改修前の写真および住宅改修後の写真
トイレ、浴室、廊下等の住宅改修箇所ごとの改修前および改修後それぞれの写真で、撮影日が入ったものが必要となります。
5住宅所有者の承諾書
住宅の所有者が被保険者以外の場合には、所有者が住宅改修に承諾したことがわかる書類が必要になります。
6介護保険被保険者証
コピーでかまいません。
申請した住宅改修費支給申請書および添付書類は、区役所で支給に関する審査が行われます。審査の結果、支給が決定した場合には、支給申請時に指定した銀行口座に住宅改修費が振り込まれます。なお、振込み日は毎月25日までに申請したものについて翌月の10日頃に振り込まれます。振込みと同時に区役所から支給決定通知書が送付されます。

6.受領委任払いによる住宅改修費の支給

 介護保険制度における住宅改修は、償還払いによる保険給付となっており、利用者は一時的に経済的負担が大きくなってしまいます。そこで仙台市では、被保険者の負担感を軽減し、制度をより利用しやすくする方法として、住宅改修費の受領委任払い制度(被保険者は改修費用の1割を事業者に支払い、住宅改修費の受領に関する委任を利用者から受けた事業者が、区役所に9割分の請求を行い受領する方法)を平成15年4月から実施しています。この受領委任払いによる住宅改修を受託できる事業者は以下の用件を満たしている必要があります。

1住宅改修事業者リストに掲載されていること。
 申請書は当社にも用意してあります。また、区役所の介護保険窓口で配布されますし、仙台市のホームページの仙台市申請書・届出書のダウンロードサービスで入手することも可能です。
2仙台市に対して「住宅改修費の代理受領に係る申出書」を提出していること。
 当社は、平成17年度より上記要件を満たしておりますので、お客様(被保険者)が希望する場合には、住宅改修を受領委任払いの方法で行えます。

受領委任払いによる住宅改修費の支給についてもう少し

受領委任払いの方法により介護保険制度を利用した住宅改修を行った事業者は、改修後、住宅改修費を全額受領するのではなく、1割分のみ利用者から受領し、領収書を発行します。

残りの9割分については、住宅改修費の受領に関して被保険者から事業者に委任することとします。委任については申請書の委任欄を利用できます。委任を受けた事業者は、区役所に必要書類を添付の上、住宅改修費(9割)を支給申請します。

なお、住宅改修費が20万円を超えた場合には、1割分の2万円と20万円を超えた部分の全額を利用者から受領し、領収書を発行した後に、受領委任された18万円を支給申請します。以上、介護保険制度を利用した住宅改修についてご説明いたしましたが、「償還払い方式」を利用する場合でも、「受領委任払い方式」を利用する場合でも、事前に専門のスタッフと打合せてから住宅改修を行ってください。当社では、各種様式やパンフレット等もご用意いたしておりますので、お気軽にお問合せください。

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